連載#2:ゲーム中盤のパワースパイク|ゲーム中盤に強いのはどんなチャンピオン?

※訳者注
元記事が書かれたのは2014年2月(Season4初頭)のため、当時とはメタが大きく変わっています。
また、Champion性能や記事内の数値が現在の仕様と異なる場合があります。予めご了承ください。
“Power Spike”という概念の理解やゲームプレイの参考、または単純に読み物として楽しんで頂けますと幸甚です。

 

はじめに

本シリーズは前回と同じく、君達がLOLにおけるパワースパイクを理解し、どう活用していくかを助けるねらいがある。シリーズ2回目となる今回はゲーム中盤に焦点を当てよう。私達が考えるゲーム中盤とは、10人全員が1つ目のアイテムないしは2つ目を完成させ、チームがオブジェクトのためにグループを始める頃。最初の集団戦が起きる段階だ。この段階でのレベル、予想Gold、パフォーマンスは多くの要因に左右されるということを心に留めておこう。それでは、最も重要な要素を下記に挙げていく。

 

1. 捕捉性能

レーニングフェイズは終わりを迎え、チャンピオン達はオブジェクト狙いのグループアップに向けて多くのロームをする。あるいは、ミニオンウェーブでファームをする。こういったゲーム中盤の傾向の副産物として、何人かジャングル内で単独行動をして捕まったり、チームがローテーションしてファームをしたりする。捕捉性能に優れたチャンピオン達は、ゲーム中盤のスノーボールが極めて強力だ。

Viはその代表的な例で、Assault and Battery(R)の阻止不可能な距離詰めとノックアップが、ローテーション中の敵を捕捉するチャンスを生む。長距離CC、距離詰めと敵チャンピオンの除去。後述するが、これらの性能を持つチャンピオンが機動力とバーストダメージを兼ね備えた時、ゲーム中盤において恐るべき脅威となりうる。ひとたび孤立した敵を捕まえて排除すれば彼我チームの物量差が生まれ、数的優位を持つチームは敵にオブジェクトを諦めさせ、アドバンテージを取ることができる。

Examples: Vi, Zed, Fizz, Ahri, Gragas, Wukong

 

2. 機動力

機動力は捕捉性能と非常に関連している。機動力こそが捕捉を可能にし、かつカウンターでもある。捕捉性能と同じく、機動力は一般的にLOLで最も珍重される特性のひとつで、その恩恵は中盤~終盤にかけて最も享受される。機動力に長けたチャンピオンとは即ち、移動速度を大きく増加させる方法、あるいは地形を飛び越えるブリンクを持っている者だ。マップ移動に費やされる時間を最小限に留め、捕まることを避け、離れた場所のイザコザにも素早く対応できる。

高機動チャンピオンがもたらすもの。それは安全性、捕捉&追跡性能、マッププレッシャーへの反応速度だ。例を挙げればGragasViLe Blancは高性能ブリンクを持っている。マップを縦横無尽に駆けまわり、その性能をもって敵を捉え、成功がほぼ保証されたGankを行い、そのプレッシャーをもって敵チームを恐怖に陥れる。

Examples: Vi, Leblanc, Gragas, Kassadin, Katarina, Ahri

 

3. 集団戦におけるパフォーマンス

ゲーム中盤、趨勢を決める集団戦の始まりが見えてくる。ドラゴンのようなオブジェクトは取り合いのため集団戦が頻繁に勃発する。たとえチームメンバーが犠牲になったとしても、オブジェクトの恩恵を諦めたくはないからだ。故にこの状況下で効果的に戦えるチャンピオンがチームに重宝され、オブジェクト戦闘向けのチーム構成が成功し続けている。集団戦時にパフォーマンスを発揮するチャンピオンの特色として、イニシエート性能、AoECC、強力なAoEダメージが挙げられる。

AmumuSejuaniのようなイニシエーターは、ダイブインして集団戦の成果を独力で決定付けられる程の強力なUltを持つ。敵チームの切り離された箇所、特に柔らかいダメージディーラーを捕らえることはダイブインして暴れ回るチャンピオンの特権だ。OriannaZyraのようなチャンピオンは、AOEの射程やスピードに欠けるが、最初のイニシエートへの追撃として素晴らしいダメージとCCを誇る。強力なAoE、CCとイニシエートはゲーム中盤の集団戦の鍵を握っているのだ。

Examples: Zyra, Annie, Malphite, Gragas, Zac, Wukong

 

4. バーストダメージ

瞬間的に強烈なダメージを叩き出す。ゲーム中盤で最も役立つ能力だ。アサシンやバーストメイジが活躍するに足る事実とは即ち、典型的なCarry型チャンピオンはゲーム終盤になるまで防具は積まないということ。上述で触れたように敵を捕まえたり、集団戦で敵の脇腹を突くことによって優位を取って、一瞬でゲームからダメージの脅威を取り除く能力は明らかに強い。ZedFizzはパワフルで、機動力に長けたアサシンだ。敵が最初の1~2個のアイテムを積んでいる段階なら、たやすく柔らかいターゲットを溶かしてしまう。

LeBlancGragasのようなバーストメイジも同じく、強い基礎ステータスとスキルスケーリングを誇り、ひと通りのスキルローテで莫大なダメージを叩き出せる。こういったチャンピオン達はターゲットに接近して溶かすことさえできれば、規格外のスノーボールが可能。チームが常時グループする前、柔らかい連中が対策アイテムを積む前のゲーム中盤こそが、彼らアサシン・バーストメイジが輝く瞬間だ。ほとんどのアサシンは機動性に優れ、戦闘介入・離脱のためのブリンクを備えている。チームで連携しないことには、ゲーム中盤のアサシン1人に壊されてしまうだろう。

Examples: Fizz, Zed, Annie, Gragas, LeBlanc, Ahri

 

おわりに

Season4ではゲーム中盤に強いチャンピオン達が最も猛威を振るっていた。これはSeason4のゲーム中盤が比較的長く、序盤のスノーボールを抑えていたからだ。GragasLeBlancViはLCSでも好意的な理由から頻繁にピックされた注目すべきチャンピオン達。ゲーム中盤の強さはとても人気があり、ほぼ間違いなく、チームの主力としてゲームを強烈にスノーボールするやり方になる。多くのプレイヤーがゲーム中盤を支配するように働きかけるだろう。あるいは、もし君がディフェンシブなプレイに自信があるならば、ゲーム終盤の好機を伺うのも優れた選択肢になりうる。一般的に、ゲーム序盤のスノーボールは中盤のそれにカウンターできるほど強くはない。

 

前回
連載#1:ゲーム序盤のパワースパイク

次回
連載#3:ゲーム終盤のパワースパイク

元記事:Power Spikes in League of Legends Part 2: Mid Game
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翻訳者:picopu